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カゴ落ちメールの効果的な内容とは? コツや例文を紹介

カートに商品を入れたまま離脱する「カゴ落ち」は、ECサイトで頻発する課題です。カゴ落ちが発生したユーザーに向けて、買い忘れのリマインドや再度興味を持たせる目的で送信するメールを「カゴ落ちメール」と呼びます。

この記事では、カゴ落ちメールを効果的に運用するコツや具体的な例文を紹介します。

効果的なカゴ落ちメールを作成するコツ

カゴ落ちメールを効果的にコンバージョンへつなげるためには、押さえておきたいコツがいくつか存在します。カゴ落ちをしたユーザーには、商品を買うつもりはあったけれど購入ステップを完了できなかったユーザーと、商品への興味を失って離脱したユーザーがいます。

これらのユーザーに商品を購入してもらうためには、まずは相手にカゴ落ちしていることを最適なタイミングで伝えることが重要です。

商品について思い出してもらう

カゴ落ちした商品を購入してもらうためには、商品のことを思い出してもらうための工夫が大切です。
具体的には以下の方法が考えられます。

  • 件名にサイト名を明記する
  • 商品の画像を掲載する

サイト名を記載する際は、ブランドの認知度や商品とサイト名の関連性などによって、件名の一番前に明記した方が良いケースと一番後ろにした方が良いケースがあるようです。自社のサイトはどちらが効果的なのか検証をしながら進めることをおすすめします。

また、メール内に該当商品の画像を記載すると容易に思い出してもらうことができます。そこに商品へのURLを設置しておけば、再び購入しようしてくれたユーザーをスムーズに誘導することができます。

ユーザーへのお知らせであるという印象を持ってもらう

ユーザーにとって意味のあるお知らせメールであると印象づけられるような件名と内容にしましょう。ただの営業目的だと判断されてしまうと、未開封のまま破棄される可能性が高くなります。例えば、件名や文中に以下の文言を添えると有効です。

  • お買い忘れではないでしょうか
  • 購入手続きが未完了です

お知らせのメッセージだとわかれば、ユーザーの警戒が和らぎ受け入れてもらいやすくなります。

カゴ落ちからの経過時間に合わせてメールの件名や内容を変更する

カゴ落ちした直後から時間が経過していくと、ユーザーのが商品に対する心理が変化するため、メールの内容を使い分けることが有効です。

例えば、カゴ落ちの直後ならば購入が未完了であることを強調します。カゴ落ちの翌日から数日後は買い忘れのリマインド、そして1週間以上経過している場合にはリマインドに加えて関連商品をおすすめするのもよいでしょう。

「CART RECOVERY®(カートリカバリー)」をお使いいただいているサイト様について、カゴ落ちメール設定数別の「サイト再来訪率」と「リカバリー率」の平均を調査したところ、カゴ落ちメールを3通設定しているサイト様において、どちらも高い結果を出していることが分かりました。3通の配信タイミングについては後述します。

 

 

商材に合わせてメールの内容を工夫する

商品独自の魅力や個性がユーザーに伝わり切らないまま、カゴ落ちするケースがあります。カゴ落ちした商品の特性に合わせてメールの内容を工夫することで、商品の魅力を伝えてコンバージョンにつなげられます。

例えば、高級な商材では、商品の品質や保証期間、返品交換の対応についてメール内に記載します。手厚いサービス対応を訴求すれば、高価な商品の購入を悩んでいるユーザーに安心してもらうことができ、購入の後押しにもつながります。 

また、自社開発やセレクト商品の場合は、カゴ落ちメール内に自社ブログやFAQ(よくある質問)のリンク設置が効果的です。開発に至るストーリーやこだわったポイントを伝えることで、商品に対する興味を再び引き起こせる可能性があります。

ユーザーのメリットとなる情報を記載する

値下げセールやクーポンなどのお得な情報をメールに記載することで、カゴ落ちメールの効果を高められます。

お得な情報をメールで発信すると、カゴ落ちした商品を購入するうえでのハードルを下げることが可能です。具体的には、貯まったポイントや利用可能なクーポンの案内などが該当します。

また、お得な情報と併せて、送料や配送についての詳細を提供することも大切です。さらに問い合わせ先を明記しておき、商品や購入に関する不明点を解消してもらうことで、ユーザーの不安を取り除き、商品の購入につなげられます。

ユーザーに訴求するカゴ落ちメールの例文

この章では、カゴ落ちメールを作成する際の具体的な例文を紹介します。

カゴ落ちから1時間または3時間経過・24時間経過・7日間経過の場合について、それぞれに適した件名と本文の例を掲載しています。自社のECサイトや商材の特徴に合わせて内容をアレンジするとよいでしょう。

1時間または3時間後のメールの例

カゴ落ちから3時間が経過した段階では、なんらかの理由で購入手続きが未完了のままサイトを離脱したユーザーが、再び戻ってくるタイミングであると推測できます。そのため、手続きが完了していないことをお知らせしたり買い忘れを問いかけたりするメールが適しています。

 

▼件名の例

  • 【サイト名】購入手続きが未完了です
  • お買い忘れではないでしょうか【サイト名】
  • (サイト名)からのお知らせ。カートに商品が残っています

 

▼本文の例

  • お客様がお買い物カゴに入れた○○(商品名)の購入が未完了です。お買い忘れではないでしょうか。
    お戻りの際は以下のリンクからアクセスをお願いします。

  • 先ほどは当サイトにご来訪いただきましてありがとうございました。お客様のカートに商品が残っています。
    ぜひご検討ください。

24時間後のメールの例

2段階目は、カゴ落ちから24時間が経過したケースです。

カゴ落ちから丸一日が経過したタイミングは、一時的に購入を保留にしていたり、他の商品を比較検討したりして購入手続きを止めていたユーザーが再びインターネットを利用する時間帯であると考えられます。 
このタイミングでは、ユーザーの疑問点の解消や、お得情報で購入のハードルを下げる、などユーザーの購買行動をサポートすることが有効です。

▼件名の例
  • 【サイト名】ご購入の際、ご不明な点はございませんでしたか?
  • 【サイト名】ご検討の状況はいかがでしょうか?
  • 〇時までの注文で本日発送!【サイト名】

▼本文の例
  • 昨日は当サイトに来訪いただきましてありがとうございました。お客様がご覧になった○○(商品名)に
    関して、ご不明な点はございませんでしたか?以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

  • お客様のカートに商品が残っています。ご購入を検討される際、疑問に感じられたことはありませんでしたか? 添付のFAQ(よくある質問)をご覧ください。

7日間経過後のメールの例

3段階目は、カゴ落ちから7日間が経過したケースです。時間が経っており、ユーザーが既に商品のことを忘れていたり、すでに他のサイトやショップで購入していたりする可能性があります。

以下の例を参考に、再び商品購入のモチベーションを高めてもらう、または関連商品を紹介して新たな購入を促すためのメールを作成しましょう。

▼件名の例
  • お客様はポイント○○円分を利用可能です【サイト名】
  • (サイト名)からのお得なキャンペーン! ○○円引きクーポンを配布中です
  • 【ご来店ありがとうございました】おすすめ商品のご案内【サイト名】

▼本文の例
  • 先日は当サイトをご利用いただきありがとうございました。現在、お客様は○○ポイントをお持ちです。
    お買い物の際にご利用可能です。是非この機会にご活用ください。

  • 現在、期間限定で○○円分のクーポンを配布しております。お客様が先日ご覧になった△△(商品名)も対象となっています。お安くお買い求めできるチャンスです。

  • 本日はご来店ありがとうございました。ご興味を持たれた商品をもとに、おすすめ商品のご案内をさせていただきます。商品をご検討する際の一助になれば幸いです。

CART RECOVERY®を活用して効果的なカゴ落ちメールを送信しよう!

イー・エージェンシーでは、カゴ落ち対策ツール「CART RECOVERY®」を提供しています。「CART RECOVERY®」では、時間帯を変えて複数のメール配信を設定でき、経過時間に応じた適切なカゴ落ちメールを効率的に送信することが可能です。また、カゴ落ちメールの効果測定を行う機能もあるため、メールの件名・内容の検証と改善に活用できます。

テンプレートを最低限編集するだけでも効果あり!

「CART RECOVERY®」では、カゴ落ちメールのテンプレートを用意しており、そこにサイトのロゴと会社情報を挿入する最低限の編集だけで利用開始できます。カゴ落ちメールを手軽に試したい場合には、テンプレートの活用がおすすめです。

リマインドの役割でカゴ落ちメールを一度送信するだけでも、買い忘れによるカゴ落ちに対して効果があります。

メールマガジンのように利用する方法も

リマインドとしての役割だけでなく、定期的な情報発信を通じて、メールマガジンのように「CART RECOVERY®」のカゴ落ちメールを利用することも可能です。

新商品の情報やキャンペーン企画のバナーをメール内に追加すれば、ユーザーが興味を持ちそうな情報をの提供することができます。

また、「CART RECOVERY®」のクリック計測対象ドメインを設定すると、バナー経由のクリック数やCV数が分かり、効果を測定できます。ユーザーに訴求したい情報が数多く存在する場合は、メールマガジン形式もおすすめです。

※クリック計測対象ドメインの詳細はこちら

まとめ

当記事では、カゴ落ちメールを効果的に運用するコツや例文を紹介しました。カゴ落ちメールを活用することで、サイトから一度離脱したユーザーに対して、商品やサイトへの興味を呼び起こし購入につなげられます。

カゴ落ちメールは、例文を参考にしたうえで、自社サイトでの取り扱い商材が持つ特徴に合わせたメール文面を作成してください。

イー・エージェンシーの「CART RECOVERY®」では、メール作成から配信タイミングの設定まで簡単に管理可能。またカゴ落ちしている商品やそのトータル額も一目でわかります。「CART REVOVERY®」を活用し、カゴ落ち対策を始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

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